流量計とは?工場や設備で使われる計測機器をやさしく解説
- IoT デジタル入力

流量計(りゅうりょうけい)は、水・空気・ガスなどの流れる量(=流量)を測定する機器です。
工場・プラント・ビル設備・上下水道など、さまざまな場所で使われています。
単位は L/min(リットル毎分) や m³/h(立方メートル毎時) で表示されることが多く、
設備の運転状況やエネルギー管理、安全運用に欠かせない役割を担っています。
この記事では流量計の種類、用途、そして最新のIoTを活用した計測方法まで
分かりやすくまとめています。
流量計の種類
現代の流量計の多くは、パルス信号を出力できるデジタル式です。
タービン式・電磁式・超音波式などの方式があり、内部の電子回路がパルス信号を作り出し、
検出器やPLCなどに送れる形で流量データを出力します。
流量計はどんなところで使われる?
流量計は、気体用と液体用に分類され、用途も大きく異なります。
気体用流量計の主な用途
| 用途例 | 設備例 |
|---|---|
| 自動車・電子機器の製造 | エアシリンダ、ノズル制御 |
| 食品・飲料の製造 | ボトル充填、エアパージ、洗浄 |
| 半導体・精密機器製造 | クリーンルーム用途、窒素供給 |
| 金属・機械の加工 | 空圧工具、冷却 |
| 気体設備・燃焼プロセス | ボイラ、焼成炉等 |
気体用流量計の主な用途
流量計(液体)は、給水ライン、冷却水、温水・冷水配管、ボイラー給水など、
幅広い水関連設備で使用されています。
水量の変化や異常を早期に把握でき、不要な給水や排水の削減にも役立つ計測機器です。
課題:せっかく測定していても「データが活用できない」

多くの企業では、流量計のデータが装置ごとにバラバラに管理されており、
現場巡回や手書き記録が必要になるなど、運用負担が大きい状況が見られます。
また、リアルタイムで監視できない場合も多く、
異常や変化に気づくまで時間がかかってしまう点も課題となっています。
SIRCのIoTデジタル入力ユニットで流量計を IoT 化
SIRCのIoTデジタル入力ユニットを使えば、既存の流量計をそのまま活用しながら、
パルス信号をBluetoothで無線送信できるようになります。
特長

・パルス出力の各種センサに対応
・最大3台までワンタッチ接続
・取得データはBluetoothで送信
商品ページは こちら
データはクラウド・オンプレどちらにも対応
収集したデータは、運用方法に合わせて選ぶことができます。
| 方式 | 特長 |
|---|---|
| SIRCクラウド | 遠隔監視・自動グラフ化・アラーム通知対応 |
| データロガー(オンプレ) | ネットワーク制限がある現場でも利用可能 CSV出力対応 |
複数の計測地点や複数拠点のデータをまとめて扱えるため、
設備管理や改善活動がスムーズになります。
他のIoTデータと組み合わせて相関分析
流量計だけでなく、SIRCのIoT電力センサやIoT角度センサと組み合わせることで、
さまざまなデータを関連付けて分析できます。
たとえば…
流量計をIoT化するメリット
業務効率化と省力化
巡回点検や手書きでの記録作業が大きく減り、負担を軽減できます。
予知保全と安全性向上
データを継続して監視できるため、
設備の劣化や異常の兆候に早く気づくことができます。
省エネ・脱炭素への貢献
流量データを可視化することでムダな使用を減らし、
Scope3排出量の計算精度向上にも役立ちます。
データ活用による経営判断の高度化
自動で収集されたデータはグラフ化や分析がしやすく、
設備改善や運転最適化の判断材料として活用できます。
まとめ:流量計のIoT化は省エネと業務効率化の第一歩
流量計(気体・液体)は、現場の運転状況を正しく把握するための重要な計測機器です。
しかし、従来のパルス信号は個別管理が中心で、活用しきれていないケースも多くあります。
SIRCのIoTデジタル入力ユニットは、
今ある設備をそのまま使いながら後付けでIoT化できるのが大きな特長です。
現場に眠っているデータを、改善につながる力に変えていきませんか?

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