COLUMN

コンプレッサーとは、空気やガスを圧縮し、高い圧力で送り出す産業用機械です。

工場全体の電力消費量の 約20〜30％ を占めることも多く、
省エネ対策では欠かせない重要な設備とされています。

この記事では、
コンプレッサーの基本的な仕組みや種類、主な用途、省エネ対策のポイント、
そして IoTを活用した電力見える化の方法 までを分かりやすく整理します。

コンプレッサーの仕組みと主な種類

コンプレッサーは、気体をどのように圧縮するか によって大きく分けられます。

容積式コンプレッサー

一定の空間に空気を閉じ込め、体積を縮めて圧力を高める方式です。
レシプロ式（ピストン式）や、スクリュー式が代表的です。

動力式コンプレッサー

遠心力などで空気に速度エネルギーを与え、圧力に変換する方式です。

コンプレッサーはどんな場面で使われる？

コンプレッサーは、圧縮空気を動力源として、さまざまな現場で活躍しています。

一般的な工場では、0.7〜0.9MPa程度の圧力で運転されることが多く、
空気の安全性や扱いやすさから、油圧に代わる動力源として普及しています。

コンプレッサーの省エネ対策が重要な理由

コンプレッサーは消費電力が大きいため、小さな改善でも大きな省エネ効果につながります。
製品仕様や環境によって異なりますが、以下のような効果が見込めます。

見落としやすい「エア漏れ」

エア漏れは、工場全体の送気量の 最大30％ に達することもあります。

継手の劣化、ホースの破れ、配管のゆるみなど、穴径 1mm 程度の小さな漏れでも、
年間で数万円規模の電力ロス になるケースがあります。

そのため、定期的な点検と見える化が重要です。

IoTで進めるコンプレッサーの電力監視と省エネ

SIRCの IoT電力センサユニット を使えば、
コンプレッサーの消費電力を 手軽に・正確に 把握できます。

IoT電力センサユニットの特長

・電線2本にクランプするだけ
・電気工事不要、後付け15秒
・力率を加味した有効電力を計測
・クラウドで自動グラフ化

導入事例

株式会社丸山製作所様では、
コンプレッサーの電力を見える化することで、
電気使用量を約25％削減 された事例もあります。

まとめ

コンプレッサーは、工場の省エネを考えるうえで欠かせない設備です。
消費電力や稼働状況を正しく把握することで、
ムダの削減・設備保全・安定稼働につながります。

まずは、コンプレッサーの電力を見える化すること から始めてみませんか。

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