用語説明

IoT(Internet of Things)とは、「モノのインターネット」と訳され、センサーやデバイスをインターネット経由で接続する技術です。従来パソコンやスマートフォンのみが接続されていたネットワークに、製造設備・家電・建物など様々なモノがつながります。これによりデータ収集・分析・遠隔制御が可能となり、新たな価値を創出します。

製造業におけるIoT活用

製造現場では生産設備にセンサーを取り付け、稼働状況をリアルタイムで見える化します。これにより設備の予知保全・異常検知などに活用され、生産効率の最適化にも寄与します。電力使用量の計測では省エネポイントを特定し、具体的な削減策を立案できます。工場のIoT化により生産性向上・品質改善・人手不足解消が実現します。

SIRCのIoTソリューション

株式会社SIRCは独自技術を活かした多様なIoTセンサを提供しています。IoT電力センサユニットは既存設備にわずか15秒で後付け可能で、力率を計測し有効電力を把握します。IoT角度センサユニットは既存のアナログメーターをデジタル化し、遠隔監視・巡視点検業務の省力化を実現します。IoTデジタル入力ユニットは生産数量や流量データをBluetoothで無線送信します。

SIRCクラウドでは収集データを自動でグラフ化、しきい値設定で異常を検知しメール発報も可能。Scope3省エネ改善機能により、生産数量と電力量の相関分析やエネルギーロス分析が可能です。

IoT導入のメリット

IoT導入により業務効率化・コスト削減・新たな収益源創出が期待できます。リアルタイムデータに基づく迅速な意思決定、自動化による人的エラー削減、リソースの効率的配分が可能です。製造業では設備の常時監視により適切なタイミングでメンテナンスを実施し、ムダな電力削減や品質コントロールに貢献します。

IoTを活用した製造現場の導入事例

澤藤電機株式会社では設備単位の電力見える化により、待機電力削減でCO2排出量を年間約15トン削減しました。TMES株式会社では築50年の研究施設にIoT角度センサ・電流センサを設置し、計器15か所・設備60か所でデータ収集を実現しました。株式会社丸山製作所ではコンプレッサーの電力使用量が工場全体の約3割と判明し、IoT電力センサを活用した省エネを推進しています。

今後の展望

世界のIoT市場規模は、2027年にはIoTデバイス数は580億台以上になると予測されています。生成AIによるパフォーマンス向上や、人手不足による省力化の推進、スマートシティプロジェクトの進展が市場拡大の要因です。製造業では引き続きスマート工場化が進み、IoT技術を活用した省エネ・脱炭素・生産性向上の取り組みが加速します。

世界のIoTデバイス数の推移及び予測

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