用語説明
電流センサとは、回路に流れている電流を計測するセンサです。
計測方式の種類
世の中には複数の電流計測方式が存在します。
1:CT(変流器)方式
CT方式は最も一般的な交流電流計測手段です。CTは「Current Transformer」の略です。磁気コアにコイルを巻いた構造で、一次側の大電流を二次側の小電流に変換します。原理的に交流電流(AC)しか測定できず、直流電流(DC)は計測できません。
2:ホール素子方式
ホール素子方式は磁界が生じた際に、電圧を発生させる方式です。交流・直流の両方を計測できる利点があります。ただし温度や経年劣化の影響を受けやすい欠点があります。
3:ロゴスキーコイル方式
ロゴスキーコイル方式は空芯コイル構造を採用します。磁気飽和がないため大電流計測に適しています。
SIRCの独自技術 ― 従来のCT方式との違い
株式会社SIRCは従来のCTとは異なる独自方式を開発しました。
従来のCT方式では力率が計測できず概算値にとどまる課題がありました。力率とは供給電力のうち有効に働いた電力の割合です。力率を考慮しない簡易計測では最大80%もの誤差が生じる場合があります。SIRCの「IoT電力センサユニット」は、独自技術「SIRCデバイス」により、任意の2本の電線をクランプすることにより、電圧波形と電流を同時に非接触で検出し、力率を加味した有効電力を計測できます。
IoT電力センサユニットの産業用途
SIRCのIoT電力センサユニットは、省エネ管理や設備の異常検知、保全業務の効率化など、幅広い現場で活用されています。
工場の電力見える化では設備ごとの消費電力を計測し、省エネポイントを特定します。力率を連続監視することで、ヒーターの断線を異常として検出し不良品製造を防ぎます。換気ファンのフィルタ目詰まりも力率低下で検知できます。
SIRCのIoT電力センサユニットは2024年度省エネ大賞で資源エネルギー庁長官賞を受賞しました。多数の工場・施設導入事例を公開中です。詳細は商品紹介ページや事例集をご覧ください。

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